札幌管区気象台によると、北海道南部の森、鹿部、七飯の3町にまたがる北海道駒ケ岳(標高1131メートル)で23日未明、火山性微動が発生した。24日午後4時現在、1929(昭和4)年の大規模噴火でできた火口から、時折ごく弱い噴気が確認されており、火山活動がさらに高まる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
火山性微動は23日午前2時33分ごろから約1分40秒間続き、火口付近で傾斜変動が観測された。24日午後3時までの時点では、新たな火山性微動は発生していない。
駒ケ岳で火山性微動を観測したのは2001年1月17日以来。昨年12月以降、火山性地震が通常より多い状態が続くなど、火山活動がやや活発化しているという。
気象台は噴火警戒レベル1の「活火山であることに留意」を継続するが、火山活動が活発化した場合は、レベル2の「火口周辺規制」に引き上げる可能性があるとしている。(野田一郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル